Orange Cherry
オレンジチェリー
基本情報
- 属
- Neocaridina属
- 学名
- Neocaridina davidi
- 系統
- オレンジ系
- 体長
- 成体で約2〜3cm
特徴
オレンジチェリーは、鮮やかなオレンジ色を特徴とする Neocaridina davidi の改良品種です。体色には幅があり、クリアでイエローに近いオレンジから、ブラッドオレンジを思わせる赤みの強いオレンジまで、個体、血統によりさまざまなバリエーションがあります。
また、近年のチェリーシュリンプの改良傾向と同様に、ハイグレード血統では殻厚の傾向があります。特にメスでは、単純なオレンジ色とは異なり、ロイヤルアンバー(極めて希少な乳白色を帯びた琥珀)のような、複雑で一味違った発色を見せる個体もあります。
系統・歴史
オレンジチェリーは、Neocaridina davidi の改良によって生み出されたオレンジ色の品種です。作出者や正確な成立時期については明確な記録が確認されておらず、その起源についてもレッド系やイエロー系との関係を示す説がありますが、現在流通しているオレンジ系統すべての由来を一つにまとめられるだけの確かな資料はありません。
この品種で興味深いのが、地域や時代によってさまざまな名称で呼ばれてきたことです。英語圏では Orange Cherry、Orange Fire、Orange Sakura、Orange Sunkist など、台湾では特に「香吉士蝦(Sunkist Shrimp)」の名称が広く使われています。
台湾で使われる「香吉士」は、もともとオレンジ色を意味する中国語ではありません。米国の柑橘ブランド Sunkist(香吉士)に由来する名称で、台湾ではSunkistブランドが広く知られた結果、「香吉士」が米国産オレンジを指す代名詞のように使われるようになりました。鮮やかなオレンジ色を持つ本種にもこの呼び名が使われ、現在では台湾だけでなく欧米でも Sunkist Shrimp / Orange Sunkist といった名称が流通しています。
一方、ヨーロッパ、特にドイツ語圏では Orange Fire や Orange Sakura という名称もよく見られます。「Sakura」はレッドチェリー系でも使われてきた、より発色の強い個体を示す名称でもあるため、Orange Sakuraについても独立した起源を持つ別品種というより、オレンジ系の中でも発色の良い個体・血統を指して使われる場合があります。
このようにオレンジチェリーには多数の流通名が存在し、それぞれが常に完全に同じグレードや血統を意味しているわけではありません。当サイトでは、こうしたオレンジ色の系統を広く示す名称として、日本で分かりやすく定着している「オレンジチェリー」を使用しています。
飼育について
オレンジチェリーの基本的な飼育方法は、他の Neocaridina davidi の改良品種と同様です。水質、餌、繁殖などについては「チェリーシュリンプの飼育ガイド」をご覧ください。