Green Jade
グリーンジェイド
基本情報
- 属
- Neocaridina属
- 学名
- Neocaridina davidi
- 系統
- グリーン系
- 体長
- 成体で約2〜3cm
特徴
グリーンジェイドは、深い緑色を特徴とする Neocaridina davidi の改良品種です。同じグリーンジェイドでも発色には個体差が大きく、雌雄によってもその傾向が異なります。
オスはやや透明感を残したダークグリーンになりやすい一方、メスでは殻厚の個体が多く、透明感をほとんど感じさせないほど濃く発色します。その色彩は、黒に近い深緑から鮮やかなライムグリーンまで幅広く、同じ血統の中でもさまざまな緑を見ることができます。
特に発色の優れた個体では、単純な緑一色ではなく、濃い緑の中に赤褐色から茶褐色の色彩が入り混じった、非常に複雑な発色を見せることがあります。当店の血統でも、このような個体がまれに現れます。
ヨーロッパでは、通常の Green Jade よりさらに濃く、殻厚で不透明度が高く、複雑で強い発色を示す個体・血統が Green Jade Extreme の名称で扱われています。近年のドイツのシュリンプコンテストで Green Jade Extreme として上位入賞した個体にも、濃い緑に赤褐色を重ねたような複雑な発色がはっきりと見られ、現在の Green Jade 改良におけるひとつの到達点として高く評価されていることがうかがえます。
ただし、Green Jade Extreme には現時点で厳密に統一された品種定義があるわけではありません。独立して固定された別品種というより、Green Jade の中でも特に殻厚で、濃く複雑な発色を持つ個体・血統に用いられる上位グレード名として捉える方が、現在の実態に近いでしょう。
系統・歴史
グリーンジェイドは、比較的新しい時代に登場した緑色の Neocaridina 改良品種です。
しかし、最初の作出者や詳細な作出方法を示す記録は確認されておらず、その正確な起源については現在も明らかになっていません。
ヨーロッパでは古くから、Green Jade の繁殖群から Orange Sakura や Orange Rili が現れることがあることを理由に、オレンジ系統から選抜されたのではないかという説がありました。一方、チョコレート系統に由来するとする説も存在します。
現在、特にヨーロッパで高く評価されている濃色・殻厚の Green Jade については、チョコレート系統との関連を示唆する材料が多く、こちらの説が有力と考えられます。
当店で扱っている Green Jade でも、繁殖するとチョコレート系の個体が生まれることがあり、ときには赤みを帯びたレッドオニキスを思わせる個体が現れることもあります。こうした繁殖結果から、当店ではこの血統をチョコレート系統に由来する Green Jade と判断しています。
一方、Green Jade の名称では、透明感の強い明るいライムグリーンから黄緑色のタイプも流通しています。こうしたタイプについては、従来から指摘されているオレンジ系統に由来する可能性も残されています。
そのため現在「Green Jade」と呼ばれているシュリンプが、すべて一つの作出血統に由来しているとは限りません。異なる成立経路を持つ複数の緑色系統に、同じ Green Jade という名称が使われるようになった可能性も考えておく必要があります。
飼育について
グリーンジェイドの基本的な飼育方法は、他の Neocaridina davidi の改良品種と同様です。水質、餌、繁殖などについては「チェリーシュリンプの飼育ガイド」をご覧ください。