Yellow Cherry
イエローチェリー
基本情報
- 属
- Neocaridina属
- 学名
- Neocaridina davidi
- 系統
- イエロー系
- 体長
- 成体で約2〜3cm
特徴
イエローチェリーは、鮮やかな黄色の体色を特徴とする Neocaridina davidi の改良品種です。
発色には個体や血統による幅があり、透明感のある明るいレモンイエローから、濃く発色した黄金色までさまざまな表現が見られます。一般にメスの方が大きく、より濃い色彩を示す傾向があります。
世界的にチェリーシュリンプでは、より発色が強く、殻厚の個体を目指す品種改良が進められてきました。この傾向はイエロー系でも同様で、その結果として、他の色系統と同じように背面に白~金色の明るいラインが現れる個体が出てくるようになりました。
この背面のラインをさらに強く、明瞭にする方向への選別改良は現在進行形です。Yellow Neon同士を繁殖させても、通常のイエローに近い個体や、原種に近い発色を持つ個体が生まれることがあり、表現が完全に固定された段階には至っていません。
それでも、背面ラインの強い個体は Yellow Neon、Yellow Fire Neon、Golden Back などの名称で流通しており、日本では「フローレセントイエロー」などと呼ばれることもあります。
そのため現段階では、これらを完全に固定された別品種の名称と考えるよりも、イエローチェリーの中で、背面ラインの発達や発色の程度といったグレードの違いによって付けられている名称と捉える方が、実態に近いと言えるでしょう。
系統・歴史
イエローチェリーは、チェリーシュリンプの改良品種の中でも比較的早い時期から知られている黄色系統です。
正確な作出者や作出地については明確な記録が確認できませんが、ヨーロッパでは2006年頃には黄色い Neocaridina が流通し始めており、2006年11月のドイツの飼育者コミュニティでは、まだ名称の定まっていない新しい黄色型について Yellow Fire、Yellow Crystal、Golden Shrimp、Sunshine Shrimp など、さまざまな呼び名が議論されていました。
その後、ドイツ語圏では Yellow Fire、英語圏では Yellow Cherry などの名称が広く使われるようになりました。現在でも地域や販売者によって複数の流通名が使われています。
中華圏では黄色系のチェリーシュリンプに「黄金」を用いた名称も見られます。黄色、特に金色は富や繁栄を連想させ、風水でも縁起の良い色として扱われる文化的背景があります。単なる「黄色」ではなく「黄金」と表現されることがあるのも、この品種の呼び名をたどるうえで興味深い点です。
飼育について
イエローチェリーの基本的な飼育方法は、他の Neocaridina davidi の改良品種と同様です。水質、餌、繁殖などについては「チェリーシュリンプの飼育ガイド」をご覧ください。